TOP > ドッグガーデン > リバー・ゴホ・リクの部屋 > アルバム > Vol.29 迷い犬・・・ビー君









それは穂高ドッグカフェN36°のオープンを前日に控えた日の夕刻でした。近所の交通量の多い道路で鎖を引きずったままさまようビーグル犬の男の子をスタッフのヨウコが保護しました。迷い犬や捨てられ処分される犬が世間に星の数ほど居るのは哀しい現実です。縁あってうちのスタッフに保護された犬・・・放って置くわけにも行きません。

ビーグル犬はみんなにビー君と名づけられました。穂高の看板犬としてビーはカフェの片隅に居をゆるされ、びーのホダカな日々が始まったのです。。



保護された直後のビー。体は汚れ、古びたグリーンのカラーを着用していた。



人に叩かれていたのか、手を出すと怯える仕草も・・・



人の目を見ようとしない。人とのふれあいが少なかったのかな。



さっそく飼い主捜しを始めました。近隣の警察、保健所、市役所等にももちろん連絡。しかし対応はどこも事務的なのが印象的でした。インターネット上にも公開。そのほかに近所の公園、加納公民館、セブンイレブン桶川高校前店にもポスターを貼らせて頂きました。どこも、親身に良心的に対応して下さいました。飼い主がリアクションを起こせば必ず見つけ出せる環境は整えました。



ドッグカフェ入り口にも、もちろん看板を・・・。



風通しの良いビーのケージ。最初は良く吠えていたのが、しばらくするとおとなしくできるようになってきた。



撫でられると気持ちがいいんだよと・・・たくさん触ってあげる。



慣れてくれば表情も穏やかに・・・。



もちろんいたずらも始まりました。



お客さんがいない時は、結構自由にやらせてました。



笑ってるんです。



けっこう幸せ・・・。



保護して3週間ほど経って問い合わせは1件のみ。その方も見に来られましたが残念な結果でした。飼い主さんは特殊な事情を抱えてしまっているのか。捜すことなど最初からしていないのか。このまま待っていてもおそらく飼い主は申し出ないと判断した私たちは里親募集に切り替えることにしました。



ゴホとも遊んだね。



ねえねえねえ♪



岳と海とも遊んでやった。



毎日来てくれるリョウくんと・・・。



スタッフ、アキとヨウコはよく面倒を見ました。



ネット上ではたくさんのうちのお客様が里親募集を呼びかけてくださいました。サイトからサイトへ。そして外国のサイトまで・・・。ビーの情報は世界中を巡ったのです。

里親募集をはじめて1週間ほどたったある日。遠方の方から「ぜひビー君を譲ってくださいませんか」と1通のメールが届きました。そして私共からもいくつかの条件をお出ししました。

・家の中、もしくはいつも家族の目の届くところで飼ってあげて下さい。
・毎年ワクチンの接種、フィラリアのお薬は必ずお願いします。
・電話番号、名前を書いたネームタグを首輪に付けてください。
・万が一の為に写真をすぐに撮って保存して置いてください。
・止むを得ず他人に譲らなければならない時はその方の詳細をご連絡ください。
・ビー君はほかの犬にすぐマウントする癖があります。トラブルを防ぐ為、また計画外の繁殖を防ぐ為にもすぐに去勢してください。
・その他

新しい飼い主さんは全てのことを快く了承してくださり、ビーの里親に決定しました。



ビー君、穂高最後の日は雨降り。



ビー「ゴホちゃん、付いてきてくれる!」



ゴホ「ビーちゃん、ほんとに行っちゃうんだ」



居合わせた面子で記念写真



見送りはひろみとさとこ



「なんか、ちょっと淋しいんだわ」



ビー「ワンワンワン」ゴホ「もうすぐだから静かにしてるんだわ〜よぉ」



そして到着???


でっかい!広い!!なんと里親さんのお宅はお寺さんです。



ぐぉ〜ん・・・!



お寺の本堂を回って行くと・・・。



こんな大仏様がいらっしゃり。



なぜかこんな建物や?



こんな建物!



そしてこんな建物???



ほんとにここはお寺なの?



お寺さんもいろいろあるようで・・・。



飼い主さんのお住まいも・・・ログ。



自宅前は極楽プールも・・・。



極楽プールの看板



どうやらビーはとんでもない幸せをつかんだようです。



新しい飼い主さんとご住職さんです。とても良い方です。



ビーの名前は「空」に変わりました。責任を持って最後まで一緒に暮らすと約束をしてくださいました。



ビーが穂高に居た1ヶ月はカフェオープンからちょうど1ヶ月・・・忘れられない思い出となりました。
スタッフはみんな慣れない業務に追われつつも傍らにビーを気遣い、声をかけたものです。
人間に対してあまり興味を示さなかったビーも、徐々に穏やかな表情になり甘える仕草も良く見せるようになり、駆け寄ってくることもするようになりました。
スタッフ誰もが愛しいと感じていたに違いありません。
もとの飼い主はビーに対してこんなこんな感情を抱いたことが無かったのでしょうか。
もとの飼い主さん・・・ビーからのメッセージとお伝えたいこともいくつかあります。
ビーを戻すつもりは全くありませんが、出てきてお話しできたらと思っています。

今、幸せな暮らしを送っているビーの事を思うと、それで良かったで終わりにできることだけれど。






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