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弊社で施工したK市にあるW様のお庭をご紹介いたします。
パティオのある暮らしをテーマに、既存のクマの門柱を使ったオープン外構です。

全国ガーデニングコンテスト2002におきましては見事ブロンズメダル賞に輝きましたお庭で、施主様に様々な角度からご意見を頂戴しました。






 −はじめに、お庭を造ろうとしたきっかけを教えていただけますか?
ベンチでくつろぐ、Wさんご一家と
愛犬プラムちゃんアンズちゃん
W様 「以前は、団地に住んでいたのですよ。それで、どうしても犬を飼いたくて売却の広告を出したところすぐに買い手がついてしまって、慌てて土地を探し、何とか家が建ち半年前にこちらに引っ越してきたんです。金銭的にも余裕があるわけではなかったので、外構はまだまだ先になってしまうと思っていたのですが、実際に室内で子犬を飼い始めるとオシッコの回数も多いんです。朝夕の散歩以外に日中気軽に外に出せれば楽だな、囲いが欲しいなという思いが強くなって、少々無理をしてでも早く外構を、という気になりました。」
 −以前から庭に興味をお持ちでしたか?
W様 「ありましたよ。団地に住んでいた時にベランダでもやってましたし、家庭菜園を借りてみたりしてましたね。地植えはあんまりやってなかったんですけども、ベランダにトレリスでハンギングや鉢をバァーっと飾ってましたね。」
 −どのような形で弊社の方に?
W様 「他社にも見積もりをお願いしていたのですけど、今一つピンと来なくて。どうしたらよいものかと外構の本を読んだりしていたんです。そんな時、犬の散歩にいろんなルートを通って行ってまして、ある日きれいなお宅があってそれからそこのお宅の前を散歩するようになったんですね。でも、そこのお宅があまりにもきれいなもんで、本来なら私はインターフォンまでは鳴らしませんが声をかけるぐらいはするんですが(笑)、ちょっと犬もいたし声をかけることが出来なかったんですね。でも、近所の人に言ってたんですよ。スゴイきれいなお宅があるって。で、この辺の人きれいなお家を見るのが好きなので、ある日、皆でサイクリングに行く途中でそこのお宅を見に行ったんです。そうしたら、中から旦那さんが出て来て下さり、私のお隣りの旦那さんと1時間半ぐらいしゃべってたかな。色々外構のことや金銭的なことも教えていただいてて。そしたら、カタカナ書きでホ・ダ・カ・キ・カ・クって書いてある電話番号入りの紙をもらってきてくださって(笑)、それで”ありがとうございます!”って、私がその紙を頂いたんです(笑)。それから、お電話をさしあげてって感じです。」
 −お庭をどんな風にしたいとかイメージはございましたか?
W様 「イギリスの田舎とかが、私大好きなんです!ちょっとそれに近づけたいと思ってました。レンガを使った家とか見るといいなぁーとか思ってたんで。レンガは好きなんでレンガは使ってくださいって。それとやっぱり、オープンにしたいとは言ってたんですね、ご近所の人と仲が良いので入ってきて欲しいんで。あとオープンの方が、防犯面は良いらしいって聞いたんで。それから、犬を自由に放し飼いにしたいということでデッキに手すりをつけてとか土も踏ませてあげたいということを思っていたんです。それで、私が安くてもいいからフェンスが欲しいと言ったら、新井さん(弊社ガーデンデザイナー)が既存のラティスを使いましょうって言ってくださったんで。」
レンガを使ったアプローチと既存のクマのベンチをアレンジして門柱に
 −デザインプラン・お見積もりに対して何か個人的な御要望はございましたでしょうか?
W様 「お願いするにあたって、まず、犬が自由に外へ行ける空間、デッキ+土の部分を囲っていただくこと、塀などは造らずオープンにしたいこと、個人的にレンガが大好きなので、レンガを使って自然な感じにしたいことなどをお伝えしました。打ち合わせの際に見せていただいた写真の中に、やはり、私がステキな外観だなと通る度に眺めてしまうレストランがあって、そこの外構も穂高さんがなさったことがわかり驚きました。頂いたデザイン画は素人の私がいくら本を参考に考えても思いつかないもので、実際出来上がりをその時点でイメージするのは難しかったのですが、レンガや枕木の感じが気にいったのと、打ち合わせ
自然石の乱貼り
の際の対応も良かったので決めました。予算的にはオーバーしていたので、それから予算内に収める努力をしたのですが、表札など後から足せるものはすべて省き、レンガ部分を減らして他のものに変えたりして質的に落とすと、きっと後で後悔すると思い、結局、一番必要かと思われた自転車置き場の屋根を自分達で作る事にして省き、レンガや自然石の部分はそのまま残しました。」
 −植栽に関しては何かこだわりみたいなものはございましたか?
W様 「庭が、西面なので西向きの窓の前に、西日よけの落葉樹を1本、それと、果実のなっている光景を見ると幸せを感じるので、実になる木を1本、これは、娘が柑橘類が好きなことと家の外壁が黄色いので夏ミカンを希望しました。あとは、以前からディズニーランドに行く度に大きなオリーブの木に見とれていたので、我が家にもあればとオリーブもお願いしました。」
枕木ウォールに立水栓そこにWさんのアレンジで飾られたハンギング
 −施工以前で不安などはありましたか?
W様 「お見積もりも、予算をオーバーしていたんですけど・・・。私、周りの近所と仲良いもんで、お茶飲みながらよく座談会するんですけど。その時、皆で予算オーバーなんだけど、もうちょっと落とそうかとかデザイン見ながらこれねーとか言ってたんです。でも、一個とるとなんかバランスが悪くなるし。”この水道はこの値段なら安いよ”とか色々アドバイスしてもらってたら、はずしてくれるのをチェックしてるのにこれは入れようよとかやんなよとかなっちゃって、結局これでいけーみたいな。それで、一番欲しかった自転車置き場を無くして。最初、隣りの奥さんも”自分で出来る事なんかもやればいいし”って言ってたんだけども、デザインみたら”これは素晴らしいわ”って言い出して。新井さん(同)のデザインすごく評判良かったんですよご近所の皆さんに。ちょっと予算はオーバーするけど、この見積もりでこれができるんならね安いもんだし皆が楽しめるならって。」
 −施工中での心境の変化などはございましたか?
枕木の花壇に色とりどりの花を・・・
W様 「最初ね、そこのベンチの良さがわからなくって。”なんで外向いてないんですか?”とか言ってたんですね。門柱として使ったクマがベンチだったんですよ。家の前でバトミントンとか、してる時に待っている人が座れたりしていたんですね。家のほうを向いているんで最初見たときに”椅子があるのはいいが中向いてたらもったいなくないですか”とか言って。でも、”こうしたほうがいいですよ”って。その時は、ハァーって感じだったんです。でもいざ出来上がってみると、どうしてどうして。ほんとに、一番のお気に入りかも。新井さん(同)のおかげです。」
 −弊社スタッフについては何かございますでしょうか?
W様 「職人さんは、ほんとにすばらしい!私だけじゃなく近所の皆さんも言ってましたよすばらしいって!皆さん気持ちのいい方で、良い物を造ろうという姿勢が伝わってきましたので、丁寧にしていただける分、他社に頼むより工期は長くかかったと思いましたが、私の方も時間がかかるのは全くかまいませんでしたし、毎日少しずつ出来ていくのを見るのが楽しかったです。ほんとに庭が好きなんだなってゆうのが見てて伝わってきました。普通の外構屋さんだとこうパッパッとやられるじゃないですか、でもじっくり考えながらやってるんで」

 −職人も外構っていう風には見てないんで。あくまでも自分は庭屋っていう意識があるんで・・・
化粧砂利を使ってアクセント
W様 「もー!びっくりしたんですよ!”授業参観行っきまーす”って行って帰ってきたら、”ちょっと化粧砂利があったんでいれてみました”って、”あっありがとうございます”って(笑)。それも、子供にもやらしてくれて。”あのおにーちゃんは一回入れたところをはがしてくれてやらしてくれたんだ”っていって、”よかったねー”って(笑)。」

 −完成後の率直なご意見を?
W様 「家だけ建っていた時とは見違えるようになって”人が住んでいる家”という感じになったと思います。以前はベランダでプランターとハンギングで緑を楽しんでいましたが、地植えのスペースも出来て嬉しいです。枕木とレンガに緑が入るととても綺麗で、プロの方にしっかりしたものを作っていただけたので、適当に植えたものでもそれなりに見えて私は助かっています。これから、時間が経って、枕木やレンガが古びた感じになっていくのがたのしみです。」
 −ご家族や周り近所の皆さんの反応はどうでしたか?
W様 「主人は、一番活用してますね。ヤマボウシの下のテーブルやデッキでビールが飲めることを何より喜んでいます。有り難いことに、ご近所で良いお付き合いが出来ていて、皆さんお酒好きなので、週末には気が付くと皆で飲んでいたりします。水やりしに夕方、皆さん出て来ては一杯(笑)。子供とプールに行ってそこでばったり会うと帰ってきて一杯とか(笑)。娘は、一番テーブルが喜んでるじゃないですかね。娘も家の前で外遊びをする際に飲み物を持っていったり、アイスを食べたりテーブルと椅子があると人が集まりやすくとても居心地がいいです。」
 −振り返ってみて改善点や後悔した点みたいなものはございますか?
W様 「ないです!ほんとにほんとないです!」
 −これからお庭を造ってみたいと考えている人々に何かメッセージをお願いします。
W様 「たいしたことは言えないのですが、それぞれの外構屋さんの得意分野というか、得意な景色、勧めるものがあると感じるので、自分の価値観に合った外構屋さんが見つけられれば一番楽だし、満足できるのではないでしょうか?あとそうだ、外構って割と変わるものだって聞いたんですね。やっぱり、やっていくうちにあーこうしたほうが良いとか。だからその点でも信用できないとちょっと嫌じゃないですか、こちらとしては。やっぱり変更はありましたよね。ポストはこっちのほうが良いんじゃないかとか言われて、こちらがわからなくてもああそうしてくださいとかおまかせしますとか言えましたし・・・。
デッキの上に立水栓
それは信頼してないとできないことですから。あとは、外構ってわかんないっていうか、本とかに載ってる家とくらべてもそのお家が広いんで自分の家と比べられないですし。例えば、350万円とか、かかったとかいっても自分の家の場合とは違うし、比較できないですからねー。木の本数にしても。いちいち明細をもらうわけにもいかないし。だから、家を買う場合にはある程度予想というか想像はつきますけど、外構は金銭的な部分を含めてお任せすることが多くなりますからね。だから、信用できる外構屋さんがいちばんですね。うちの場合は穂高さんに出会えてほんとに良かったです。」

 −ありがとうございます。最後に、今後どのようにお庭と関わっていきたいですか?
W様 「まだまだ、探りつつですね。以前、鉢でやってた時は買って植えてダメになったらというか、時期が過ぎたら、畑に持っていって余生を過ごすみたいな。それでまたあたらしいのを買って鉢に植えるとかしてたんですけど。これからはちょっとがんばってみようかなと。でも、お金は使いすぎないようにしないと(笑)。ついついお花ってそんな高いもんじゃないから、今晩のおかず一品減らせばいっかなぁーて買っちゃうんで(笑)、そのへんは気を付けて。でも、いいんだか悪いんだか私もついつい買っちゃったものを植えてしまうんで(笑)。お花はねー。衣服とちがって罪悪感がないんですよねー。花は、やっぱり皆さんが見ても楽しめるし、きれいじゃないですか?枯れるのもわかるんですがやっぱりいいですよね。ついつい買っちゃう(笑)。でも、買ったら最後責任もって花柄は摘むのね。”買うのはいいけど詰めるのね”って自分に聞いて(笑)。うーん、もう一鉢いけるかもって(笑)。シャベル持ってクックックッって(笑)。それがね、楽しみなんですよ。うーん、楽しみ!半年前くらいに、庭がない時散歩とか行って花柄摘みをやってる人を見て、あーくやしーって(笑)!やられてるなーって(笑)!」
 −私どもが施工したのはハードな部分でしたから、その後、Wさんのセンスでこれだけきれいにしていただけると、ほんとに私どもとしても施工させて頂いて良かったなと。ありがとうございました。
W様 「いえいえ。家庭菜園をしていた時も最初車で10分くらいのところからはじめて3年ぐらいやってたのかな3箇所くらい点々として。それで、最後は歩いて5分くらいのところにあったんでけど、やっぱり水は運べないし、必要なものは全部持っていかなきゃだったりするんですけど、目の前はいいですねー。ほんとに。手を洗えるし、水はまけるし、ちょっと喉がかわけば家に入れるし。なので、今は幸せです!ほんとに幸せです!ありがとうございました。」
Wさんの抜群のセンスが伺える花壇








弊社庭師 − 内山から
 W邸の一番のポイントは、フリーマーケットで奥様が購入された間伐されて放置された杉を彫って作ったというクマのベンチを使った門柱です。門の両袖に立っている(オス・メスがあるらしい)のかわいらしさと間伐した杉を使っているという、そのエピソードがすばらしいと思います。
 工事を進める中で、Wさんの、早く花を植栽したいという思いが感じられ、早いとこ完成したいと思いつつ、また、そう思ってもらうことが私にとっては、一番のやりがいのある仕事だとつくづく思いました。


弊社ガーデンデザイナー − 新井から
 打ち合わせの段階で、施主様が、イギリスの片田舎の雰囲気、カチッとしたものよりも年月を感じる古びたものが好きだとおっしゃったので、素材は、時間が経ってコケむすとより味が出てくるアンティークレンガや枕木を使いました。ご近所の方とたまにサイクリングに出かけたり、お花のお話をしたりと交流があるようでしたので、”パティオのある暮らし”をテーマにデザインを進めていきました。工事完成後、パティオにあるオリジナルテーブルを囲んで、週末には、ご近所同士でそこに集まっているお話をW様からお伺い出来て大変嬉しく思っております。
 今後、施工したアンティークレンガのアプローチや、枕木ウォール、枕木花壇、植栽したミカンの木やシンボルツリーのヤマボウシなどと一緒に時の流れを感じていただけたら幸いです。


おわりに
この記事を制作するにあたり、W様には大変お世話になりました。
お忙しい中、わざわざ私どもの為に貴重な時間を割いていただきありがとうございました。
インタビューにお答えいただいた際のW様のお庭・家族・犬に対する貴重なお話を、時に気品に満ち時にユーモラスに語ってくれた事、大変感激いたしますとともに感謝いたしました。
また、ご近所の皆様、並びに、ご友人との関係の良さが、W様の人柄によるものだとお話し振りから感じられ私どもも感心しながら羨ましくもなりました。
最後に、この場をかりまして厚く御礼を申し上げます。


そして、1年後....
いつ、どんな季節におじゃましてもお花が絶えることのないW様のお庭。奥様が、毎日丹念にお花のお手入れをしているのがいつでもうかがえます。
そこで、日本園芸協会が毎年主催している「全国ガーデニングコンテスト2002」に応募してみたらいかがですか?とオススメしてみたところ....、
見事にW様のお庭がブロンズメダルの賞に輝きました!!
W様、本当におめでとうございます。
これからも、ガーデンライフを満喫してくださいね。

弊社ガーデンデザイナー − 新井






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